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Vol.1 「物語をつくろう」

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物語をつくろう

 自分で物語をつくるというのは、子どもの想像力・創作力を育むのに有効な手段です。親子で対話をしながら創作することで、想像の幅はより広がるでしょう。
 しかし、物語をつくるときにゼロから創作をするとなると、大人でもなかなか難しいかと思います。そこで、入門編として、すでに存在する物語の「別バージョン」を考えるという方法を紹介します。

たとえば、落語の「寿限無」

 特徴のある言葉がリズミカルに出てくることから、音読や暗唱の教材として取り上げられることの多い「寿限無」ですが、ちょっと趣向を変えて、別バージョンの小噺を考えてみましょう。
 実際、落語の「寿限無」には噺家さんによって、いくつかのサゲがあります。

主な「寿限無」のサゲ

 叩かれて大きなこぶを作った友だちが、言いつけに来たが、名前を言っているうちに、こぶが引っ込んでしまう。

 川に落ちてしまい、友だちが助けを呼びに走るが、名前が長すぎて、なかなか助けを連れて来られない。

 友だちが朝、通学のために呼びに来るが、名前を呼んでいるうちに、いつのまにか放課後の時間になっている。

 ポイントは「長い名前を何度も言っているうちに、時間が無駄に過ぎてしまう」ことです。
 そして、重要なのは「長い名前を、毎回ちゃんと言う」というところにあります。
 そこで「名前を呼ばれるときはどんなとき?」「時間がかかるとどういうことになると思う?」というふうに、会話をしながら、一緒に小噺を完成させてみましょう。

  • 寿限無

    「声にだすことばえほん 寿限無」

    齋藤孝・文 工藤ノリコ・絵 ほるぷ出版
    あるところに、それはそれは長い名前の男の子がおりました。その子の名前は、「寿限無 寿限無…」

vol.1 ブンブンどりむ 保護者向け情報誌「ぱぁとなぁ」2018年4月号掲載

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