子供の考える力・書く力はこうすれば伸びる!

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Vol.7 「しりとり」

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しりとり

 しりとりは小さな子どもからお年寄りまで、誰もが気軽に遊べるゲームです。しかし、その気軽さに反して、語彙力や集中力、思考力など多くの能力を育むのに有効です。そこで今回は、子どもの能力を引き出すアレンジアイデアを紹介します。

①ヒントを出す

 小さな子どもはしりとりが大好きですが、はじめのうちは言葉が思いつかなくなって、飽きてしまうことがあります。そこで、連想クイズの要領でヒントを出します。たとえば……
 子ども「ば、ば、ば……。ば、は何があるかな?」
 お母さん「ヒント! 黄色くて、果物で、お猿さんが好きなものは?」
 子ども「あ! わかった! バナナ!!」と、こんな感じです。そういったやりとりが何度かあったあとに、今度はお母さんが子どもにヒントを求めてみましょう。そうすると、子どもは、思い浮かべた物の名前を直接言わずに伝えようと、必死で頭を回転させます。そして、それがうまく伝われば、達成感を感じ、自信につながります。
 学年が上の子には、わざと最後に「ん」がつく言葉のヒントを出してみましょう。そこで一度でもひっかかると、次からは慎重になり、頭に浮かんだ言葉をすぐに言わずに、一度立ち止まって考えるようになります。そういった「ひっかけ」を入れることにより、ゲーム性が高まり、子どもはより夢中になって考えます。

②実物を見ながら

 ウィンドウショッピングをしながら、しりとりをしてみましょう。ルールは、「そこにある物を指さして答える」です。たとえば、「青いTシャツ」ひとつとっても、「Tシャツ」「シャツ」「青」「布」「そで」など、多くの言葉が潜んでいます。それを、ショッピングモールなどを歩きながら、目にした物を指さしてしりとりでつなげていくのです。そうすることで、物の名前を知るだけでなく、ひとつの物を多角的に観察する目や、発想力なども養われるでしょう。

 しりとりは、様々なルールを加えることで、遊びの幅がひろがると同時に、学びの幅もひろがります。他のアレンジアイデアがあれば、教えてくださいね!

vol.7 ブンブンどりむ 保護者向け情報誌「ぱぁとなぁ」2018年10月号掲載

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