子供の考える力・書く力はこうすれば伸びる!

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子育て相談 Vol.123

今月のお悩み

友だち関係

上手に断れない息子が心配です……。
 小5の長男は、本当は塾などの予定があってその日は遊べなかったり、本当はその子と遊びたくなかったりするのに、上手に断れないようで、「うん!」と答えてしまい、帰宅後、どう断ろうかとよく悩んでいます。このまま中学、高校生となると苦労することになると思います。アドバイスお願いします。

先生の回答

コミュニケーションの技術が身につくよう根気よくサポートしましょう

うまく断ることができるようになるための4ステップ

 ご長男はおおらかでのんびりした気質のお子さんでしょうか。あるいは相手の気持ちを考えて「No」を言わないお子さんでしょうか。いずれにしても、優しいお子さんであることでしょう。それ自体は素晴らしいことです。とはいえ、うまく断れないことが続いていくと、ご心配のように将来、相手のペースに巻き込まれて望まない結果になってしまったり、問題を抱えることになってしまったりしかねません。
 気質は生まれつきのもので、それを変えることはできません。ですが、コミュニケーションの技術を身につけ、充分に経験を積むことで、様々な場面に対応できるようになっていくものです。今回は、うまく断ることができるようになるためのステップを考えてみましょう。
 

Step1

返事をする前に「えーっと」と間を置く

 誰かに誘われたとき、すぐに反応しなければならないと焦って、ほとんど反射的に「うん」と言ってしまうことがあります。人によっては、間を置くこと自体をためらうかもしれません。誰かから何か誘いを受けたり、個人的なことを聞かれたりしたとき、まずは「えーっと」と言う練習です。声を出すことで「聞いていますよ」「返事をしますよ」という意思を伝えつつ、いったん間を置くことで気持ちを落ち着け、その間に今日の予定を思い出します。これは何かを断るようなときだけでなく、様々な場面で応用できる技術です。
 

Step2

Noの大切さを理解する

 Noを言う練習をしましょう。不思議なことに、2歳の子どもはなんにでも「イヤ」「ダメ」と言えるのですが、成長していくにつれて気遣いを覚え、相手を拒否する言葉を出しづらくなることがあります。本人の気質に由来することもありますし、周囲の環境から学習した結果そうなることもありますが、いずれにしても、大人になるにつれ、人に対してNoをうまく表現すべき場面は増えていきます。
 断ることは決して悪いことではありません。ですが、誰もがすぐ上手にできるようなことでもありません。ダメなことを、はっきりと、そして優しくダメと言うには、技術と経験が必要です。練習しましょう。きちんとNoということは、自分にも相手にも誠実でいることです。
 

Step3

断る練習をする

 断る理由はいくつかあると思います。それを言葉に出して練習することです。「今日は塾だから遊べない」「お母さんと約束があるから」「スイミングの日だから」……などなど。そして、そこに加えて「誘ってくれてありがとう」が言えるといいですね。
 

Step4

代替案を出す練習

 「今日は遊べないけど、君とは遊びたい」という気持ちを表現するためにも、代替案を出せるといいでしょう。「今日は塾に行くからダメだけど、明日なら大丈夫」と言うように伝えると、断るというよりも、積極的に誘いに応じる気持ちを示せます。これもすぐ言おうと焦らず、いったん家に帰って予定を確認してから誘い直すような形でも構いません。次の日になってから「昨日は行けなくてごめんね。今日は5時まで遊べるけど、公園でサッカーしない?」と伝えるようなこともあるでしょう。
 
 ここに挙げた方法はコミュニケーションを円滑にする方法です。このような小さな技術をたくさん身につけることで、コミュニケーション力が向上していきます。最初は考えながら、たどたどしく試してみることになるかもしれませんが、やがてそのような言い回しに慣れ、習慣になり、もはや考えることなく自然に使いこなせるようになれば、技術が完全に身についたと言えます。
 ですから親は、その方法が身につくまで、根気よくお子さんをサポートすることが重要です。まずは実際声に出して練習して、その後のフォローを忘れないようにしましょう。うまくいったときには、よかったねと一緒に喜び、うまくいかなかったときは、どうすればよかったかを振り返り、次はどうするかをお子さんから聴いてください。
 親のほうから、「こうすればいいのよ」と話しても、なかなか子どもの身にはつきません。子どもが考えられるように対話することが重要な秘訣です。
 ご紹介したやり方は、習慣になれば意識しなくてもできるようになります。教えて、練習し、見守り、修正し、見守る、というサイクルで、気長にサポートしましょう。

自分の意見を言える環境をつくりましょう

 そして、もう一つ。家庭内で、お子さんが自分の意見を言えるような環境をつくることを意識してください。小学5年生では、何か質問しても「わかんない」とか「知らない」と言って会話を終わらせようとするかもしれません。事実、わからないし知らないのだと思います。そんなときは質問を変えて、本人の「知ってる!」に行きつくまで対話してみるのが有効です。
 自分の意見を持ち、それを言葉にして伝えることができるというのは、コミュニケーションにおいて大変大きな力になります。毎日の小さな積み重ねが子どもの自信となり、やがて確かなコミュニケーション力になっていきます。

Vol.123 ブンブンどりむ 保護者向け情報誌「ぱぁとなぁ」2025年4月号掲載

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