子供の考える力・書く力はこうすれば伸びる!

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子育て相談 Vol.16

今月のお悩み

“やる気スイッチ”はどこに?

いっこうに頑張らない息子。
向上心を刺激するいい方法は?
小学6年生の息子が、何かにつけ、ほどほどにしか頑張らない点が気になっています。遊んでいるときなどには、びっくりするほどの頭の回転の良さを見せるのですが、その力をテストなど学習面で発揮しようという気はさらさらないようで、テスト勉強にもほぼ着手せず、成績が下から数えたほうが早いような位置にいてものほほんとしています。もう6年生です。親としては、この子の〝やる気スイッチ〞を見つけだし、なんとか彼の中に埋もれる〝向上心〞を刺激したいのですが……。なにかいい方法はないでしょうか?

先生の回答

「好きなこと」を探し、「世の中の仕事」を伝えることで、“やる気の種”を仕込んでいきましょう。

おおらかな気質として受け入れましょう

 頭がいいのに、それを伸ばすための努力をしない。頭の回転のいいお子さんをもった親にはよくある悩みです。
 ですがお子さんは、強い向上心ではなく、おおらかな気質を持って生まれたのです。親としては、子どもが、そんなおおらかな自分を愛し、幸福に生きて行けるようにサポートしていきたいものです。

非難はNG
意地になって努力しなくなる場合も

 まず気を付けるべきは、人には生まれついての気質があり、親子であっても、ものごとを同じ感覚で捉えているとは限らない、ということです。向上心の強いタイプ、挑戦が好きなタイプ、情熱的なタイプの子がいる一方で、おおらかなタイプ、慎重で丁寧なタイプ、クールなタイプの子がいます。単純にどちらがよい・悪いと言えるものではないのですが、親は、自分と子どもの気質の傾向が異なると、自分が普通だと思い「この子は……」と批判的に捉えがちです。親から「やる気がない」と思われ続けるほどに、子どものやる気はしぼんでしまいます。
 また、やる気が見えないからといって子どもを非難してはいけません。「やる気を出さないあなたはダメ」というメッセージを繰り返し受け取った子どもは、自分に自信が持てなくなり、また、自分を非難する親のことが嫌いになります。「親が言うからやる気を出そう」ではなく、「親が嫌なことを言うから、勉強のことは考えるのも嫌だ」となり、ますます勉強を嫌がるようになります。思春期であれば、親への反抗心から、意地でも努力をしない、ということにもなりかねません。

親にできること①

好きなことを見つける機会を持つ

 やる気が出ないには、出ないなりの理由があります。頭のいい子であれば、単純に学校での授業の内容や、順位を上げることに興味が持てないということが多いようです。親にできることはいくつもあります。学校で学ぶ内容に興味が持ちやすくなるようにサポートしていきましょう。
 まず、やる気の種をまくために、好きなことを見つける機会を持ってください。勉強に直結する必要はありません。
 動物園や博物館、名所旧跡をたずねたり、料理や工作をしたり、音楽や演劇、スポーツに触れる機会を持ったりするなど、様々な文化に触れさせ、子どもが何に興味を示すかをよく観察してください。ロボットが好きといっても、メカニックに興味があるのか、デザインに興味があるのか、ロボットの出てくる物語の内容に興味があるのかでは、興味の向かう先が異なります。
 子どもの話に耳を傾け、周辺分野への興味を刺激し、より深く広く興味を引き出すような働きかけをします。

親にできること②

世の中の仕事について話して聞かせる

 お子さんに将来の夢を聞いてください。世の中にあるいろいろな仕事について伝えてください。親自身の仕事について、周りの人の仕事について、たくさん話して聞かせてください。将来どんな仕事がしたいのか、何に興味があって、どのように人の役に立ちたいのかを聞いてみましょう。
 まいた種が多ければ多いほど、子どもが学校の勉強と自分の世界の関連を見出す可能性は高くなります。また、将来への具体的な目標ができれば、「そのためには勉強したほうがいい」と思う可能性も高まります。

Vol.16 ブンブンどりむ 保護者向け情報誌「ぱぁとなぁ」2016年5月号掲載

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